決算発表直後の株価下落率と変動
米オンライン掲示板大手のReddit(ティッカー: RDDT)は、2024年第4四半期決算を発表した直後、時間外取引で株価が急落しました。決算日は通常取引終了後にあたる米東部時間2月12日で、発表を受けたRDDT株は時間外で一時約14%下落し、約184ドルまで急落しました。通常取引終値は約216ドルでしたので、短時間で30ドル以上も値下がりした計算です。前年末から年初来にかけて30%以上上昇していた銘柄だけに、好決算を材料にした利益確定売りが集中した側面もあると指摘されています。
下落の要因:市場や投資家の反応
今回の決算内容自体は、市場予想を上回る好結果でした。売上高は4億2771万ドルと予想(約4億0526万ドル)を上回り、1株利益も0.36ドルと予想の0.25ドルを上回っています。しかし投資家はユーザー成長の鈍化に着目しました。日次アクティブユーザー数(DAU)は前年同期比+39%の1億0170万人と大きく伸びたものの、米国内DAUは前四半期の4820万人から4800万人へ微減しており、主要市場で頭打ち傾向が見られたためです。実際、Reddit社は株主向け声明で「Google検索アルゴリズムの定期的な変更による一時的影響で、ログイン無しユーザーからのトラフィックが減少した」と説明しており、第1四半期には検索経由の訪問が持ち直しているとしています。こうしたユーザー指標の伸び悩みが嫌気され、決算直後に売りが膨らんだ形です。 また前回(2024年8月)の決算時にも、IPO後ロックアップ期間終了に伴う大口株主の売り懸念から時間外で株価が4%下落する場面がありました。今回も好調な業績自体は織り込み済みで、「材料出尽くし」による売り圧力が優勢となった可能性があります。
アナリストの見解と今後の見通し
会社側の見通しは明るく、2025年第1四半期の売上高ガイダンスを3億6000万~3億7000万ドルと発表しました。これは市場予想(約3億5844万ドル)をわずかに上回るレンジで、引き続き堅調な成長を示唆しています。実際、多くのアナリストもRedditの長期成長性に対して強気姿勢を崩していません。Piper Sandlerは1月末、Redditの広告管理ツールにMeta社の広告キャンペーンをインポートできるベータ機能が追加されたことに着目し、「他プラットフォームの広告主を取り込む興味深い戦略」と評価しました。その上で投資判断「オーバーウエイト(強気)」と目標株価197ドルを据え置いています。Raymond Jamesも今年1月に目標株価を200ドルから250ドルに引き上げ、Strong Buy(強い買い)推奨を継続しました。またBofA証券(バンク・オブ・アメリカ)は、第4四半期の広告収入がガイダンスを上回るペースで伸びているとしてデジタル広告市場の追い風を指摘しています 。グッゲンハイム証券も「Redditはユーザー基盤が大きくエンゲージメントも高いため、今後数四半期から数年にわたりソーシャルメディア分野で成長を加速し、広告収益化を大きく改善できるポテンシャルがある」と評価しています。一方で急騰後の株価水準に慎重な見方を示す声もあります。Seaport Researchは2月初旬のリサーチノートで「現在のRDDT株は2025年予想売上高の10倍程度のバリュエーションに達しており概ね適正価値に近い」と分析し、投資判断を中立(Neutral)としました。ただ同社も「Redditの長期的な基本事項(ファンダメンタルズ)には前向きだ」と述べており 、ユーザー数の拡大や高度な収益化余地に期待を寄せています。
今後、Redditが公表したとおり検索アルゴリズム変更の影響からユーザー増加が回復基調にあるか、そして広告収益の伸びが持続するかが株価の行方を左右しそうです。足元の急落を乗り越え、堅調な業績に見合った評価へと戻せるか注目されます。


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